ヨーロッパは経済的、政治的、社会的、環境的、そして宗教的に重大な局面にあります。過去100年間唯一教会の成長が見られない大陸ですが、今日のヨーロッパの危機は神様の機会となるでしょう。 ヨーロッパの経済状況は引き続き危険な状況にあります。多くの南ヨーロッパの国々は高額の債務に苦しんでいます。 失業率も高いままです。ユーロ圏では、各国が競争率を再び得るために平価を切り下げることはできず、唯一できることは公共部門の削減です。経済的には、単一通貨制から脱出したほうがいいかもしれませが、政治的にこれは不可能です。そのため、ヨーロッパは10年から20年の低経済成長期に陥っています。厳しい経済政策が行われたユーロ圏の国々は、EUに対する姿勢を大きく変えました。国家主義者、人民主義政治家や、排外的傾向が沢山のヨーロッパの地域で増加しています。おそらく、独立派の運動がヨーロッパでは強まっていくでしょう。移住者の同化は確かなる現実問題です。 ヨーロッパは新たな重大社会局面である、人口の高齢化にあります。経済的危機は環境問題を政治路線において重要問題とみなくしました。クリスチャンは2つのチャレンジに立ち向かっています。一つは世俗主義であり、公共全体を主とし、宗教を個人的なものと退けていっています。もう一つはイスラム教であり、以前ヨーロッパの地域でイスラム教徒のコミュニティーが見られなかったところに、現在イスラム教徒のコミュニティーがみられます。 同時に宗教社会学者はヨーロッパ周辺で宗教の信仰の弾力性をみました。多数の人はヨーロッパの再神聖化を語っています。 慢性化している失業率の増加によって、ビジネスを宣教活動の一環とすることで、希望を届けたり愛を次世代のヨーロッパ人に示します。 社会正義、単純性、持続可能性がクリスチャンコミュニティーの真義の鍵であるでしょう。政治的にクリスチャンは公共の場で、平和や正義、団結のために発言することにきわめて重要です。世代間のテンションは若者が年配層の富裕や年金、医療費の増加に反対するとともに増加するでしょう。 これが、教会をヨーロッパの唯一の多世代コミュニティーとし、福音の真実の力を示すでしょう。 自由主義の世俗主義が一度は約束された保障を供給することができないなか、イスラムやキリスト教は宗教を取り戻すヨーロッパに希望を与えるために戦うことができるでしょう。今日ヨーロッパ人は主イエスの再臨に希望をもたず、経済成長の回復に希望を持っています。もしそれが可能だったとしても、経済成長はヨーロッパの本当の希望でしょうか?クリスチャン唯一がヨーロッパの人々の願いと熱望を本当に満たすことができるでしょう。 私たちは過去60年間のヨーロッパが正常な時に見られた平安と繁栄に慣れすぎてしまいました。これは歴史的例外です。 ヨーロッパの歴史上ほとんど、危機は教会の生活と宣教において普通でした。危機ごとにヨーロッパの教会は苦難を乗り越え、多くは繁栄してきました。もしクリスチャンが新たな長期化するヨーロッパの危機に順応していかなければならないのなら、過去に信仰者が順応してきたことをみると、自信をもって私たちも順応することが可能だと言えます。 順応していくために私たちは、世俗的発達経済終末論を見捨てなければなりません。クリスチャンは素晴らしい希望のメッセージをこの重大局面に持っています。その為、ヨーロッパの教会には沢山の機会があります。ヨーロッパ人は最近になり世が与える希望や保証について考えはじめました。.ヨーロッパに希望を持つとともに、教会が再び福音に確信を得るのは今です。ヨーロッパの重大局面は神様から与えられた機会なのです。