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食糧安全保障は、一般に福音への応答あるいはコミュニテイの健全を決定づける問題とは容易に見られない。しかしながら、健全さと福音への応答は、食糧の安全保障と強い関わりがある。
食糧の安全保障は、変換的開発、とりわけ長期的に持続可能な変換に極めて重要な役割を果たす。今日の多くのキリスト教開発機関の全人的な統合開発計画は、十二分に発展を遂げ、生計と安全保障とがその計画プログラムに影響力を与えるにふさわしい場所を占めつつある。 もし私たちが地球規模の貧困を半減させる「ミレニアム開発目標」の達成に向けて行動しなくてはならないとするなら、私達は食糧の安全保障について考慮する必要がある。
キリスト教開発機関は、コミュニテイが食糧を求めて、他の地域に移動する必要がないように、食糧がひとつの地域で入手できるようにする創造的な「労働のために食糧を」計画を利用することができる。この計画は、また、道路や池等のコミュニテイの資産を新たに創造するプログラム「労働のために食糧を」を導入することができる有利な手段となるように用いられる。
地域経済に影響力をもたらし、地域の穀物生産促進のために積極的に用いられない食糧援助は、地域社会を受身にし、外部からの援助に依存的になる。そして、つまるところ食糧入手が犠牲となる開発的な働きを通し、福音のためを含めて、益よりは害を与える。
通常のコミュニテイでは、食料安全保障は資産の創造に密接に結びついている。個人や家族が生産した余剰の食糧は、資産の売買に用いられる。資産は貯蓄の手段である。余剰の食糧から資産を創造し、危機の際には生産され、食料安全保障に不可欠な、革新的な部分となる。コミュニテイと協力して食糧の安全保障がなされるようにする機構は、食料安全保障のプログラム化を考慮しなくてはならない。
食糧の安全保障を保証するとは、また、性の平等をもたらすことも意味する。なぜなら、家族に適切に食糧を提供するとは、平等に分配される必要があるということだからである。
世帯の食糧安全保障の状況と福音への応答には、相関関係があることは驚くに当たらない。貧困ライン以下の世帯は、大きな戦いがある。極貧がもたらすインパクトは、多数の活動領域に絶えざる抑圧があるようなもので、士気をくじき、人々に希望を失わせ、生き抜くために必死に対策を求める。このような人たちが絶えず救い主を求めている人たちなのである。
福音は全人的かつ不可欠なものであり、「良い知らせ」を貧しい人たちに告げ知らせることである。クリスチャンとしての私達にとって、それは、私達の行動全てにおいて福音を告げ知らせ、証明するようにする核心的ミッションへの呼びかけである。著者の属する団体であるMAPインターナショナルは、最近、開発途上国の更に多くの教会を、コミュニテイで、核心的なミッションに参加させるために、教会の職務を増やし始めている。
神は、新しい手段と戦略を、とりわけ、教会とその会衆たちが世帯レベルの食料安全保障を樹立することを通して、変換的な開発をもたらすことに従事するようにしてきた。この情報をローザンヌ国際動向分析の読者たちと分かち合い、また全体の一部として不可分なミッションに関心を持つ人たちと分かち合えることに喜んでいる。